2次方程式の決定について
概要
2次方程式は、次の形式で表される方程式です。
ax^2 + bx + c = 0
ここで、a、b、cは実数で、かつa ≠ 0です。
2次方程式は、xの2乗の項(ax^2)、xの1乗の項(bx)、定数項(c)の3つの項からなります。
2次方程式の解を求めるために、一般的には2つの方法があります。それぞれ以下で説明します。
解法1: 二次公式を用いる方法
二次公式を用いる方法は、以下の式を用いて解を求めます。
x = (-b ± √(b^2 - 4ac)) / (2a)
この式において、±はプラスとマイナスの両方の解が存在することを示しています。
2次方程式の解は、この二次公式を用いて求めることができます。
解法2: 因数分解を用いる方法
因数分解を用いる方法は、次の手順で解を求めます。
- 2次方程式が因数分解可能かどうかを確認する。
- 因数分解可能な場合、左辺を2つの因数の積として表す。
- 因数分解された式から、各因数が0になるような解を求める。
例題と解答
例題: 2次方程式 3x^2 - 7x + 2 = 0
の解を求めよ。
解答:
解法1: 二次公式を用いる方法
二次公式を適用すると、次のように解を求めることができます。
x = (-(-7) ± √((-7)^2 - 4(3)(2))) / (2(3))
= (7 ± √(49 - 24)) / 6
= (7 ± √25) / 6
x1 = (7 + 5) / 6 = 12 / 6 = 2
x2 = (7 - 5) / 6 = 2 / 6 = 1/3
したがって、2次方程式 3x^2 - 7x + 2 = 0
の解は、x = 2またはx = 1/3です。
解法2: 因数分解を用いる方法
因数分解を行うと、次のように因数分解されます。
3x^2 - 7x + 2 = (3x - 1)(x - 2)
因数分解された式から解を求めると、x = 1/3またはx = 2となります。
高校数学 数I - 2次方程式の解の配置
概要
2次方程式は一般的に以下のような形式で表されます。
ax^2 + bx + c = 0
ここで、a
、b
、c
は実数定数であり、a
は0ではないとします。この方程式の解は、2つの異なる実数解、重解(重複した解)、または虚数解のいずれかになります。
2次方程式の解の配置は、2次曲線のグラフと関連しています。具体的には、2次方程式の判別式 D = b^2 - 4ac
の値によって解の配置が異なります。
解の配置の場合分け
-
判別式
D > 0
の場合:- 解は異なる2つの実数解を持ちます。
- グラフ上では、2次曲線とx軸が2つの交点を持ちます。
-
判別式
D = 0
の場合:- 解は重解(重複した解)を持ちます。
- グラフ上では、2次曲線がx軸に接する1つの接点を持ちます。
-
判別式
D < 0
の場合:- 解は複素数解(虚数解)を持ちます。
- グラフ上では、2次曲線がx軸と交わらず、実数解を持ちません。
例題
例題1
以下の2次方程式の解を求め、その解の配置をグラフで説明してください。
3x^2 + 4x + 1 = 0
解答:
-
まず、判別式
D
の値を求めます。D = (4^2) - 4(3)(1) = 16 - 12 = 4
判別式
D
の値が正のため、解は異なる2つの実数解を持ちます。 -
解を求めます。
x = (-b ± √D) / (2a) = (-4 ± √4) / (2(3)) = (-4 ± 2) / 6
したがって、解は
x = -2/3
またはx = -1
となります。 -
解の配置をグラフで説明します。
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------+------
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上記のグラフでは、2次曲線とx軸が異なる2つの交点を持つことがわかります。
例題2
以下の2次方程式の解を求め、その解の配置をグラフで説明してください。
2x^2 + 4x + 2 = 0
解答:
-
まず、判別式
D
の値を求めます。D = (4^2) - 4(2)(2) = 16 - 16 = 0
判別式
D
の値が0のため、解は重解(重複した解)を持ちます。 -
解を求めます。
x = (-b ± √D) / (2a) = (-4 ± √0) / (2(2)) = -4 / 4
したがって、解は
x = -1
となります。 -
解の配置をグラフで説明します。
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-------+-------
|
上記のグラフでは、2次曲線がx軸に接する1つの接点を持つことがわかります。
例題3
以下の2次方程式の解を求め、その解の配置をグラフで説明してください。
x^2 + 2x + 10 = 0
解答:
-
まず、判別式
D
の値を求めます。D = (2^2) - 4(1)(10) = 4 - 40 = -36
判別式
D
の値が負のため、解は複素数解(虚数解)を持ちます。 -
解を求めます。
x = (-b ± √D) / (2a) = (-2 ± √-36) / (2(1)) = (-2 ± 6i) / 2
したがって、解は
x = -1 + 3i
またはx = -1 - 3i
となります。 -
解の配置をグラフで説明します。
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上記のグラフでは、2次曲線がx軸と交わらず、実数解を持たないことがわかります。