高校数学 数I 数と式 実数と絶対値

Posted by 中学・高校・大学の数学を学ぶ on Wed, Feb 14, 2024

高校数学の実数について

概要

実数は数の種類の一つであり、整数や有理数を含んだ数の集合です。実数は数直線上の点で表されます。

実数の特徴

  1. 実数は無限の精度を持ちます。つまり、どんなに小さな差異も表現することができます。
  2. 実数は連続的な順序を持ちます。つまり、数直線上での大小関係がはっきりと定義されています。
  3. 実数は四則演算に閉じています。つまり、実数同士の加算、減算、乗算、除算を行った結果もまた実数となります。

実数の表現方法

実数は一般的に小数で表されますが、他にも以下のような方法で表すこともできます。

  • 割合やパーセント:数の相対的な大きさを示す際に使われます。
  • 分数:有理数を表す際に使われます。
  • 平方根や立方根:無理数を表す際に使われます。

例題と解答

例題1:

実数の中には有理数と無理数が存在します。以下の数を有理数か無理数か判別してください。

  1. √2
  2. 0.5
  3. -5
  4. π

解答1:

  1. √2: 無理数
  2. 0.5: 有理数
  3. -5: 有理数
  4. π: 無理数

例題2:

実数の四則演算を行い、結果を求めてください。

(2.5 + 3) × 4 - 7 ÷ 2

解答2:

(2.5 + 3) × 4 - 7 ÷ 2 = 5.5 × 4 - 7 ÷ 2 = 22 - 3.5 = 18.5

したがって、結果は18.5となります。

高校数学の絶対値について

概要

絶対値は、数値の正負に関係なくその値の距離を表す数学的な概念です。絶対値は非負の値を返し、数直線上での距離や、値の大小関係、式の変形など様々な場面で役立ちます。高校数学の範囲では、絶対値の性質や計算方法について学ぶことになります。

絶対値の定義

絶対値は、以下のように表されます。

|a|

ここで、aは任意の数値です。絶対値が非負の値を返すため、「|a| ≥ 0」が成り立ちます。

絶対値の計算は、以下のように行います。

  • aが正数または0の場合、絶対値はaとなります。
  • aが負数の場合、絶対値は-aとなります。

絶対値の性質

絶対値には以下のような性質があります。

  1. |a| = |b|ならば、a = ±babの正または負の同じ値)
  2. |a+b| ≤ |a| + |b|
  3. |a-b| ≥ | |a| - |b| |

性質1は、絶対値が等しい2つの数は、それぞれの符号が異なる場合を除いて等しいことを示しています。

性質2は、絶対値の加法に関する不等式です。絶対値の和は、各絶対値の和以上になります。

性質3は、絶対値の減法に関する不等式です。絶対値の差は、絶対値の差以上になります。

例題と解答

例題1

次の数式の絶対値を求めよ。

|3 - 7|

解答1

3 - 7 = -4なので、絶対値は|-4| = 4となる。

例題2

2つの値aとbの絶対値が等しい場合、abの値は何か。

解答2

絶対値が等しい場合、性質1よりa = ±bとなる。つまり、abの正または負の同じ値である。