高校数学 数I 数と式 多項式

Posted by 中学・高校・大学の数学を学ぶ on Tue, Feb 13, 2024

多項式の概要と詳細

概要

多項式とは、数と変数の積の和で表される式のことです。数学の中でも代数学の一分野であり、数式を簡単に扱うための基本的な概念です。

詳細

多項式は以下の形式で表されます。

P(x) = a_n * x^n + a_(n-1) * x^(n-1) + ... + a_1 * x + a_0

ここで、P(x)は多項式の名前であり、xは変数を表します。a_nからa_0は係数と呼ばれる数値を表し、nは次数と呼ばれる非負整数です。係数が0でない項が存在する場合、その項の次数は「多項式の次数」と呼ばれます。多項式は一般には無数の項を持つことがあります。

多項式の例

以下にいくつかの多項式の例を示します。

  1. P(x) = 3x^2 + 2x + 1:次数2の二次多項式で、係数は3, 2, 1です。
  2. Q(x) = 4x^3 - 5x^2 + x:次数3の三次多項式で、係数は4, -5, 1です。
  3. R(x) = x^4 - 9x^2 + 5:次数4の四次多項式で、係数は1, -9, 0, 0, 5です。

また、多項式同士の演算も行うことができます。例えば、多項式の足し算、引き算、掛け算、割り算などがあります。これらの演算は、多項式の項ごとに行われます。

高校数学I 数と式にある整式

概要

整式は、数や変数の積や和や差によって表される式のことです。整数係数を持つ多項式関数を指すこともあります。整式の操作や性質を理解することで、方程式や不等式の解を求める問題を解くことができます。

詳細説明

整式は次のような形をしています。

f(x) = a_nx^n + a_{n-1}x^{n-1} + ... + a_2x^2 + a_1x + a_0

ここで、a_nからa_0は定数で、nは自然数です。xは変数を表します。整数係数を持つ多項式関数なので、a_nからa_0は整数です。

整式には以下のような操作や性質があります。

  1. 加法:整式同士の足し算です。同じ次数の項同士を足し合わせます。

    例: f(x) + g(x) = (2x^3 + 3x^2 + 5x + 1) + (x^2 + 2x + 3) = 2x^3 + 4x^2 + 7x + 4

  2. 減法:整式同士の引き算です。同じ次数の項同士を引きます。

    例: f(x) - g(x) = (2x^3 + 3x^2 + 5x + 1) - (x^2 + 2x + 3) = 2x^3 + 2x^2 + 3x - 2

  3. スカラー倍:整式を定数倍します。各項を定数倍します。

    例: 2f(x) = 2(2x^3 + 3x^2 + 5x + 1) = 4x^3 + 6x^2 + 10x + 2

  4. 乗法:整式同士の掛け算です。分配法則を用いて展開します。

    例: f(x) * g(x) = (2x^3 + 3x^2 + 5x + 1) * (x^2 + 2x + 3) = 2x^5 + 7x^4 + 19x^3 + 17x^2 + 23x + 3

整式には他にも多くの性質や定理がありますが、上記の操作を理解していれば基礎的な問題を解くことができます。

例題と回答

例題1:

以下の整式を展開せよ。

f(x) = (2x + 3)(x^2 + 4x - 1)

回答1:

分配法則を用いて展開します。

f(x) = 2x^3 + 8x^2 - 2x + 3x^2 + 12x - 3
     = 2x^3 + (8x^2 + 3x^2) + (-2x + 12x) - 3
     = 2x^3 + 11x^2 + 10x - 3

以上が展開した整式となります。

高校数学I 数と式にある整式の乗法について

整式の乗法とは、数学の式を掛け合わせる操作のことです。整式とは、定数や変数、およびそれらの間に演算子(足し算や引き算)が入った式のことを言います。

整式の乗法を行う際には、分配法則や交換法則、結合法則といった性質を用いることができます。

例題: 以下の式を乗法によって計算してください。

(2x + 3)(4x - 5)

回答: まず、分配法則に基づいて式を展開します。

2x * 4x + 2x * (-5) + 3 * 4x + 3 * (-5)

次に、項ごとに計算を行います。

8x^2 - 10x + 12x - 15

最後に、同じ次数の項をまとめます。

8x^2 + 2x - 15

以上が、(2x + 3)(4x - 5)の式の乗法による計算結果です。

整式の乗法では、展開を行って項を個別に計算し、同じ次数の項をまとめることが重要です。展開には分配法則を、項のまとめには結合法則を利用することで、効率的かつ正確な計算が可能です。

なお、整式の乗法では、二つの整式を掛け合わせるだけでなく、整式を自身で掛け合わせることもできます。また、整数や小数を含む場合でも同じ手順で計算を行うことができます。