中学数学 平均値・中央値・最頻値

Posted by 中学・高校・大学の数学を学ぶ on Sat, Jul 1, 2023

中学数学の平均値・中央値・最頻値について

平均値・中央値・最頻値について

概要

中学数学において、データの集まりの特徴を表すために、平均値・中央値・最頻値などの統計量が使われます。これらの統計量は、データの傾向や分布を把握するために重要な役割を果たします。

平均値

平均値は、データの集まりの値の総和をデータ数で割ったものです。データの集まりの中で、全体の平均的な値を知るために使用されます。平均値は算術平均とも呼ばれます。

例題をもちいて説明します。次の5人の生徒のテストの点数があります:70, 85, 90, 65, 80。これらの点数の平均値を求めるには、点数の総和をデータ数で割る必要があります。それぞれの点数を足し合わせると380となり、データの数は5個ですので、380を5で割ることで平均値が求められます。従って、この例題では平均値は76となります。

中央値

中央値は、データの集まりを大きさの順に並べた場合の、中央に位置する値です。データの分布の中央にある値を知るために使用され、データの外れ値の影響を受けにくい特徴があります。

例題をもちいて説明します。次の6人の生徒のテストの点数があります:70, 85, 90, 65, 80, 95。これらの点数を大きさの順に並べると:65, 70, 80, 85, 90, 95。データ数が偶数である場合は、中央に位置する2つの値の平均値が中央値となります。この例題では、80と85の2つの値の平均値である82.5が中央値となります。

最頻値

最頻値は、データの集まりの中で最も頻繁に現れる値です。データの頻度分布をグラフ化する場合などに使用され、データの分布のピークを知るために役立ちます。

例題をもちいて説明します。次の8人の生徒のテストの点数があります:70, 85, 90, 85, 80, 65, 85, 90。これらの点数の中で最も頻繁に現れる値を求めるためには、各点数の出現回数を数えます。この例題では、点数85が3回現れ、同じく点数90も3回現れます。これらの点数が最も頻繁に現れるため、最頻値は85と90の2つとなります。

サンプルの例題とその答え

以下に例題とその答えを示します。

例題1: あるクラスの生徒の国語の試験結果が次の通りです:75, 80, 85, 90, 95。これらの点数の平均値、中央値、最頻値を求めてください。

平均値の計算: (75 + 80 + 85 + 90 + 95) / 5 = 425 / 5 = 85

中央値の計算: 点数を大きさの順に並べると:75, 80, 85, 90, 95 データ数が奇数であるため、中央値は中央の値である85

最頻値の計算: 各点数の出現回数を数えると、それぞれ1回ずつの出現となります。 したがって、最頻値はありません。

解答: 平均値 = 85 中央値 = 85 最頻値 = なし

まとめ 中学数学において、平均値・中央値・最頻値はデータの集まりの特徴を表すために使用されます。平均値はデータの全体の平均的な値を表し、中央値はデータの中央に位置する値を表します。最頻値はデータの中で最も頻繁に現れる値を表し、データの分布のピークを知るために役立ちます。これらの統計量を計算・解釈することで、データの傾向や特徴を把握することができます。

以上が平均値・中央値・最頻値についての解説です。