中学数学の対称移動について
平面図形の対称移動について
概要
平面図形の対称移動とは、ある平面図形を原点を中心とした対称軸に対して移動させる操作です。この操作によって図形の形や位置は変わりませんが、対称軸を中心に図形が反転するという特徴があります。対称移動は、数学の基礎的な概念であり、幾何学の応用分野や日常の問題解決にも活用されます。
例題をもちいた説明
例として、正方形を対称移動する操作を考えてみましょう。
まず、正方形の辺を対称軸とします。そして、この正方形を原点を中心に対称軸に沿って移動させてみます。すると、正方形は対称軸を中心に反転し、元の位置から別の位置に移動します。しかし、形や大きさは変わらず、ただ対称軸を中心に180度反転するだけです。
このように、対称移動は図形の形や大きさを変えずに位置を移動させることができます。この性質を利用して、図形の性質や性質を保ったまま問題を解くことができます。
サンプルの例題とその答え
例題1:正方形を対称移動する操作の具体的な手順について説明せよ。
解答1:正方形を対称移動する操作は、以下の手順で行います。
- 正方形の辺を対称軸とします。
- 対称軸を中心に180度反転させます。
- 正方形を対称軸に沿って移動させます。
例題2:三角形ABCを点Pを中心とした対称移動で移動させる場合、移動後の図形の頂点の位置を求めよ。 ただし、点Pの座標は(3, 5)、三角形ABCの頂点の座標はA(1, 1)、B(4, 2)、C(2, 4)である。
解答2:点Pを中心とした対称移動で三角形ABCを移動させる場合、以下の手順で頂点の位置を求めます。
- 点Pから各頂点までのベクトルを求めます。
- ベクトルPA = (1, 1) - (3, 5) = (-2, -4)
- ベクトルPB = (4, 2) - (3, 5) = (1, -3)
- ベクトルPC = (2, 4) - (3, 5) = (-1, -1)
- 対称移動によってベクトルは反転するため、ベクトルの符号を反転させます。
- 反転したベクトルPA’ = (-2, -4) × (-1) = (2, 4)
- 反転したベクトルPB’ = (1, -3) × (-1) = (-1, 3)
- 反転したベクトルPC’ = (-1, -1) × (-1) = (1, 1)
- 反転したベクトルを点Pに足し合わせることで、移動後の各頂点の座標を求めます。
- 移動後の頂点A’ = (3, 5) + (2, 4) = (5, 9)
- 移動後の頂点B’ = (3, 5) + (-1, 3) = (2, 8)
- 移動後の頂点C’ = (3, 5) + (1, 1) = (4, 6)
まとめ
平面図形の対称移動は、図形の形や大きさを変えずに位置を移動させる操作です。対称軸を中心に180度反転させることで図形を移動させます。対称移動は数学の基礎的な概念であり、さまざまな問題解決に応用することができます。対称移動を理解し、適切に応用することで、図形の性質や性質を保ったまま問題を解くことができます。
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数学,基礎,平面図形,対称移動