中学数学 円周角の定理の証明

Posted by 中学・高校・大学の数学を学ぶ on Sat, Jul 1, 2023

中学数学の円周角の定理の証明について

円周角の定理の証明

概要

円周角の定理は、円の周上の点A,B,Cにおいて、円周上の2つの弧に対する角ACB(円周角)が、それぞれに対応する2つの弧の1点を結んだ角AOB(中心角)の半分に等しいという性質を表すものです。本記事では、円周角の定理の証明について説明します。

例題をもちいた説明

円周角の定理の証明には、例題を使うことで直感的に理解がしやすくなります。以下に例題を示します。

例題 1: 円内に点Oがあり、点A,B,Cが円周上にある。角ACBの大きさをx°とし、点Aを通る弧ABの長さをy、点Cを通る弧CBの長さをzとする。また、点Oを通る弧OBの長さをwとする。

ここで、円周角の定理によれば、角ACBは中心角AOBの半分に等しいので、次の関係が成り立ちます。

x = w/2

また、弧ABと弧CBの長さの総和と弧OBの長さは等しいので、次の関係も成り立ちます。

y + z = w

以上の関係を用いて、円周角の定理を証明していきます。

サンプルの例題とその答え

以下に、サンプルの例題とその答えを示します。

例題 2: 円内に点Oがあり、点A,B,Cが円周上にある。角ACBの大きさを60°とし、点Aを通る弧ABの長さを30°、点Cを通る弧CBの長さを40°とする。また、点Oを通る弧OBの長さをwとする。円周角の定理により、角ACBは中心角AOBの半分に等しいことを示せ。

答え: 角ACBの大きさが60°なので、中心角AOBの大きさは2 * 60° = 120°です。また、弧ABの長さが30°、弧CBの長さが40°なので、弧OBの長さは30° + 40° = 70°です。円周角の定理によれば、角ACBは中心角AOBの半分に等しいので、60° = 120°/2 = 60°となり、証明されました。

まとめ

円周角の定理は、円の周上の2つの弧に対する角が、それぞれに対応する2つの弧の1点を結んだ角の半分に等しいという性質を示します。本記事では、円周角の定理の証明について概要や例題を通じて解説しました。円周角の定理は、円に関する数学的な問題を解く際に非常に重要な性質であり、その証明を理解することは数学の基礎的な知識として役立ちます。

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数学,基礎,平面図形,円周角の定理の証明