中学数学 三平方の定理

Posted by 中学・高校・大学の数学を学ぶ on Sat, Jul 1, 2023

中学数学の三平方の定理について

三平方の定理の証明について

概要

中学数学で習う「三平方の定理」は、直角三角形において直角を挟む2辺の長さの2乗の和が、斜辺の長さの2乗と等しいという性質です。この定理は、幾何学的な証明と代数学的な証明の2種類があります。

幾何学的な証明

三平方の定理の幾何学的な証明では、直角三角形を作り、その具体的な図形を用いて証明します。以下の手順に従って証明を行います。

  1. 直角三角形を作る。
  2. 一辺の長さをa、もう一辺の長さをbとする。
  3. 直角を挟む2辺の長さの2乗を計算し、その和を求める。
  4. 斜辺の長さをcとする。
  5. 斜辺の長さの2乗を計算する。
  6. 2つの計算結果が等しいことを証明する。

具体的な図形を用いながら、順を追って計算や証明を行うことで三平方の定理を証明します。

例題を用いた説明

例題を通じて具体的な計算や証明方法を説明します。

例題1: 直角三角形ABCにおいて、辺ABと辺BCの長さがそれぞれ3cmと4cmである。辺ACの長さを求めよ。

まず、直角三角形ABCの図を描くと、辺ABと辺BCが与えられていることがわかります。

     A
     |\
     |  \
     |    \
  3  |      \ 4
     |       \
     B_______C

次に、辺ACの長さを求めるために三平方の定理を使用します。

辺ABの長さ = 3cm と辺BCの長さ = 4cm であるため、辺ABの長さの2乗 = 3^2 = 9、辺BCの長さの2乗 = 4^2 = 16 となります。

三平方の定理によれば、辺ABの長さの2乗 + 辺BCの長さの2乗 = 辺ACの長さの2乗です。

したがって、9 + 16 = 25 となります。

よって、辺ACの長さの2乗 = 25 となります。

したがって、辺ACの長さは5cmです。

このように、例題を使って具体的な計算と証明ができました。

サンプルの例題とその答え

例題2: 直角三角形XYZにおいて、辺XYと辺YZの長さがそれぞれ5cmと12cmである。辺XZの長さを求めよ。

まず、この例題の図を描くと、辺XYと辺YZが与えられています。

     X
     |\
     |  \
     |    \
  5  |      \ 12
     |       \
     Y_______Z

次に、辺XZの長さを求めるために三平方の定理を使用します。

辺XYの長さ = 5cm と辺YZの長さ = 12cm であるため、辺XYの長さの2乗 = 5^2 = 25、辺YZの長さの2乗 = 12^2 = 144 となります。

三平方の定理によれば、辺XYの長さの2乗 + 辺YZの長さの2乗 = 辺XZの長さの2乗です。

したがって、25 + 144 = 169 となります。

よって、辺XZの長さの2乗 = 169 となります。

したがって、辺XZの長さは13cmです。

まとめ

中学数学の三平方の定理は、直角三角形において直角を挟む2辺の長さの2乗の和が、斜辺の長さの2乗と等しいという性質です。この定理には幾何学的な証明と代数学的な証明の2つの方法があります。幾何学的な証明では、具体的な図形を用いながら順を追って計算や証明を行います。例題を用いて具体的な計算や証明方法を説明し、さらに別の例題も提示しました。三平方の定理は、三角形の辺の長さを求める際に役立つ重要な定理です。